梅雨の時期の体調不良(梅雨だる)
- 2024.06.20
今年は梅雨入りが例年より遅れています。梅雨の時期は台風の時期と並び、体調を崩す方が多くなってしまいます。早めに対策して楽に過ごせるようにしましょう。
まず、梅雨とはどういう現象か復習してみましょう。日本列島の北にある冬の冷たい高気圧と南にある夏の熱い高気圧との間に境界線(梅雨前線)ができます。この境界線が上下(北上・南下)することで天気、気温が変わりますが、この付近の地域では暖かく湿った空気と冷たい空気がぶつかることで、雨が降りやすくなります。関東地方ではこの期間が約1.5か月(平年6月7日~7月22日)続きます。
梅雨の時期は気圧が低い状態が続きます。気圧が低くなると副交感神経が優位になりだるさを感じやすくなります(「梅雨だる」と言われています)。気圧変化が大きいと体がストレスを感じてしまい交感神経が優位になってしまう方もいます。また、この時期雨の日は気温がやや低めで晴れると真夏日になるなど気温変化も大きいです。そして湿度が高いため水分が体にたまりやすくなります。体に水分が多いとむくみ、頭痛、めまい、下痢が起こりやすくなります。梅雨がない北海道では気象病患者さんが少ないそうです。
対策として自律神経のバランスを整えるために睡眠、食事、運動に気を付けてください。
「梅雨だる」の対策
- 睡眠時間を十分確保。
- 寝苦しい場合、エアコンを弱めでかけたりタイマーを用いる。
- 食事は3食しっかり食べて、なるべくバランスよく。
- むくみが出やすい方は野菜や果物を食べる。カリウムが余分な水分を排出してくれます。
- こまめに体温調節しやすいように脱ぎ着しやすい服装に。
- 運動や入浴で汗をかき、余分な水分を排出する。