秋はダニアレルギーに注意!
- 2022.09.29
■なぜ秋にダニアレルギーの症状が悪化するのか?
まず、ダニと聞くと噛まれるダニを想像する方も多いかもしれませんが、噛まれる吸血タイプのダニはマダニで、アレルギー症状を引き起こすダニはヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニで、吸血することはありません。
そのヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニは夏の暑い時期に増殖し、秋になり寒くなると死骸になったり、ダニの糞がホコリに混ざって大量に発生します。そのためダニアレルギーは通年性のアレルギーとされていますが、秋になると特に悪化する人が増えるので注意が必要です。
また、ハウスダストアレルギーの方も注意が必要で、ハウスダストとダニに対するIgE抗体を持つ人の割合がほぼ一致していることから、ダニとハウスダストに対するアレルギーはほぼ同義語と考えられています。(日耳鼻 2002 ,105,(12),1181 アレルギー性鼻炎における昆虫アレルギーの全国調査)
■ダニアレルギーの対策方法
ダニアレルギーが発症する=部屋が汚いということではありません。ダニは湿気を好むので環境を工夫したり、ダニが発生しやすいものを排除するだけで症状が改善されます。
1)ホコリ(ハウスダスト)を排除するために掃除機をまめにかける。
2)部屋を換気する
→ダニは湿気が好きなので、乾燥させることで繁殖を防げます。
3)布団乾燥機を使用する
→布団のダニは日光にあてても死にません。布団乾燥機で殺してから掃除機でゆっくり吸って
ください。同時にシーツの交換もしてください。ダ寝具は寝ている間にアレルゲンを吸い込む
ことを防ぐため週1回程度の頻度で行うことがおすすめです。
4)絨毯やカーペットをやめる
→ダニの生息地となるような場所をそもそも排除することも有効です。
5)ぬいぐるみを洗う
→ダニのアレルゲンは水に溶けやすい特性があるので丸洗いがおすすめです。
秋になると毎朝くしゃみや鼻水が出る場合は寒暖差の他にダニアレルギーの可能性が考えられます。マスク等の対策をしてもなお、お困りの症状があれば、早めのお薬服用や舌下免疫療法もおすすめです。
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